メディカルトピックス
健康寿命を延ばすために、フレイルを予防しよう

健康寿命とは

 健康寿命を説明できますか?  

 怪我や病気がなく生活している期間のことだと思っていませんか。厚生労働省では、日常生活に制限のない期間と説明しています。年を重ねることにより視力や身体能力は低下していきます。それに加えて慢性疾患を抱えるリスクも高くなっていきます。

 健康寿命とは、病気になっても、障害を持っても、残された機能的能力を発揮して自立した生活のもとに幸福感を感じながら生きていける状態のことをいいます。

健康寿命を阻害する要因

 

 

フレイルとは

 フレイルという言葉を聞いたことはありますか。フレイルとは身体機能が低下して、能が低下して、心身ともに弱ってきた状態のことをいいます。要介護状態に至る前段階として位置づけられており、体重減少や疲労感、歩行速度の低下、身体活動の低下などがみられます。

 フレイルは栄養(食事)と大きく関係しています。食事量の低下によって低栄養状態を起こします。足腰の筋力が落ち、家に閉じこもりがちになると、寝たきりになる恐れがあり、介護が必要になってきます。  

 レイルを予防することは、超高齢社会の日本で健康寿命を延ばすためにとても重要なことです。

フレイル対策

 厚生労働省は2020年度から75歳以上を対象にフレイル健診を導入することを決めました。生活習慣や認知機能などを問う質問票を使います。「お茶や汁ものでむせますか」「家族や友人との付き合いがありますか」などです。

 では、私たちは何をすれば良いのでしょうか。それは「しっかり噛んで食べること」「外へ出て歩くこと」「おしゃべりをすること」です。血圧や血糖、脂質など治療中のものがある人は食事や運動に注意が必要です。  

 ぜひ栄養士にご相談ください。

管理栄養士 植村 亜希子

「フェニックスニュース No.38より」

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