医師を志したきっかけを教えてください。
幼少のころより生き物が好きで、将来は命に携わる職業につき、世の中の役に立ちたいと考えていました。また周りにも多くの尊敬できる医療者がいたことから自然と医師という職業に惹かれました。中学生の職業体験のときに、大学病院に見学に行った際、いきなり開頭手術の術野見学をさせて頂きました。あまりの衝撃に一度は心が折れかけましたが、しばらく考えて再度医師を目指しました。医師になって10年以上経過した今も、この選択をして良かったと心から思っています。
診療で心がけていることは?
私が大事にしている理念に「“病気”ではなく“病人”をみること」というものがあります。医学におけるガイドラインなど画一的なものはもちろん大事ですが、その上で、病気ではなく患者さん本人にとって何が大切なのかを考える医療を大事にしています。
また大学病院時代は、「私は患者さんへこういう医療をしたい」と思って研究を重ね、専門性を突き詰めていく医療を中心としていました。しかし、フェニックスの院長先生に「先生がどういう医療をしたいかはとても大事、でもそれ以上に大事なことは患者さんがどういう医療を求めているかを考えることだよ」と問いかけて頂き、気付きを得ました。それ以降は自分がどのような医療をしたいかよりも、患者さんがどのような医療を求めているのかを中心に医療を行うことを大切にしています。そのため現在は産婦人科という枠にとらわれることない医療、新しい分野の医療へのチャレンジを常に心がけています。
患者さんにお伝えしたいことは?
今の日本の病院の多くは国の保険制度の兼ね合いもあり、一日にひとつの科しか受診できなかったり、医療スタッフ不足から病気になり受診したくても予約がずっと先、という状況が多くあります。
その点、フェニックスは内科や外科、放射線科などほとんどすべての診療科を有しており、その上で大学病院と同等以上の最先端のMRIやCTを院内に持ち、患者さんの悩みに医療資源を余すことなく使って答えられるところが大きな特徴です。また予約制ではなく、不安な時にいつでも受診し、気持ちに寄り添うことが出来ることもの魅力の一つだと思います。更にフェニックスで数年間働かせていただき感じることとしては、医療スタッフ全員が「目の前の患者さんに寄り添い、幸せにする」という理念を共有しており、診療の枠を超え、患者さんの人生に長く寄り添っているという点も魅力を感じます。
最後に、ホームページをご覧の皆様にメッセージをお願いします。
今後はさらに、病気を発症する前に予防する「未病医療」に力を入れていきたいと考えています。たとえばMCIスクリーニングによる認知症リスクの早期発見や、女性だけではなく、男性における更年期の早期発見などは、患者さんのその後の将来をより良いものに変え得るものです。私は「医療を通して縁あるすべての人を深く長く幸せにする」ことを信条とし、一人ひとりの人生と向き合う医療を続けていきます。少しでも不安なことがあれば、どんな些細なことでも気軽にご相談ください。