「痩せる」の再定義 |内臓脂肪CTで脂肪の質を可視化しよう

体重だけでは分からない健康管理を考える40〜50代女性のイメージ

 

「痩せる」とは何か ― 体重だけではない本当の意味

「痩せる」ということは多くの方々の願いかと思います。痩せたい、食事に気をつけ運動もしているけどなかなか痩せられない、そんな方の選択肢の一つとして近年注目を集めているのが持続性GIP/GLP-1受容体作動薬であるマンジャロ®️(一般名:チルゼパチド)です。マンジャロ®️は本来、糖尿病治療薬として承認されている薬剤ですが、医師の判断のもと、体重管理の一助として用いられることもあります。食欲や血糖に関わるホルモンの働きにアプローチすることで、食事量が整いやすくなる点が特徴です。大切なのは、「薬に頼る」という考え方ではなく、生活習慣の見直しと組み合わせながら、体のバランスを少しずつ整えていくことです。さらに意識したいのが、「どの脂肪が減っているのか」という視点です。体重の変化だけでは見えない体内の状態を知るために、内臓脂肪に目を向けることが重要になります。マンジャロ®️による体重管理を考えるうえでも、この視点は欠かせません。

内臓脂肪CTで見える“本当に減らすべき脂肪”

どれだけ体重が減っても、それが筋肉の減少や、肝臓や腸間膜にへばりついた内臓脂肪が残ったままであれば、それは真の意味で痩せたとは言えません。状態把握の一助となるのが「内臓脂肪CT」による精密な解析です。

内臓脂肪CT検査は、皮下脂肪と内臓脂肪の面積をセンチメートル単位で正確に算出します。外見からは痩せて見える「隠れ肥満」や、心血管疾患のリスクが高い内臓脂肪型肥満が、客観的なデータとして明らかになります。

内臓脂肪CT検査による脂肪分布画像。内臓脂肪と皮下脂肪を可視化したCT断面図

目指すべきは「体重」ではなく「体内の健康度」

「痩せるとは、内臓脂肪CTで確認できるレベルで脂肪の質を変えること」。この視点を持つことで、「体重」ではなく「自分の体内の健康度」を目標に据えることができるようになります。内臓脂肪の減少は、脂肪肝やインスリン抵抗性の改善につながる可能性があると考えられています。

将来を見据えた、科学的な体づくりへ

マンジャロ®️は、医師の管理のもと適切に使用することで、体重管理をサポートする選択肢の一つです。一方で、吐き気や便秘などの消化器症状がみられることもあるため、個々の体調や状態に応じた慎重な判断が必要です。

「痩せる」とは、単に脂肪を削ぎ落とす作業ではなく、自分自身の「体内の環境」を整えるプロセスです。私たちが目指すべきは、10年後、20年後も軽やかに動ける体です。「痩せる」という行為を通じて、自分の体を慈しみ、科学的な根拠に基づいた健康を手に入れるお手伝いをさせていただければと思います。

この記事を書いた人
フェニックス メディカル クリニック 内科 科長
中村 裕子医師

フェニックス メディカル クリニックの肥満治療プログラム

フェニックス メディカル クリニックでは、医学的知見に基づく肥満治療として、マンジャロ®️を用いた自由診療プログラムを提供しています。
糖尿病専門医・内科医・消化器科医・婦人科医による多診療科体制により、合併症や全身状態を踏まえた医学的な対応が可能です。また、総合健診(人間ドック)の結果をもとに、個々の状態に合わせたサポートを行っています。
さらに、管理栄養士による面談を実施し、生活習慣の見直しとあわせて、継続的な体重管理をサポートしています。
※自由診療となります。治療内容は医師の判断により異なります。

肥満治療の特長として多診療科体制、総合健診との連携、管理栄養士による栄養指導を紹介する図

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フェニックス メディカル クリニック
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