こうのとりシステム

About KOUNOTORI System

フェニックスは「不妊治療から妊娠・出産、そしてさらにその先の人生も皆様に寄り添えるクリニックへ」を目指しています。妊娠にかかわるすべての期間、皆様に寄り添うためのシステムを25年以上の歳月をかけて構築しました。このフェニックスだけの独自のシステムを「こうのとりシステム」と呼んでいます。
フェニックス メディカル クリニックでは、不妊症スクリーニング検査、一般不妊治療を行っております。さらに、同グループのフェニックス アート クリニックでは、体外受精を中心とした不妊治療を行っており、不妊でお悩みの方に安心して治療を受けて頂ける連携体制を整えています。

妊娠後は妊婦健診はもちろん、妊娠中の胎児スクリーニング検査も当院産婦人科にて受けて頂ける他、妊娠糖尿病や甲状腺異常などの合併症についても当院の様々な科による診療を受ける事ができます。

こうのとりシステムについての図

出産に関しても、「東大病院」や「日赤医療センター」などの分娩施設とも連携しており、不妊治療から妊娠・出産まで、安心して切れ目ない医療を受けられるようにサポートする体制を構築しています。

こうのとりシステムについて

診療案内

Medical Care Guide

不妊症の診断自体は、妊娠を目指してから、1年たっても妊娠に至らない場合に診断されますが、年齢や合併症の有無など、人によってはより早いタイミングで受診した方が良い方もいます。不妊症が不安だなと思ったタイミングでいつでも受診して頂けますので、あなたの背景やご希望に沿った、検査や治療をご提案します。相談のみや、検査のみの受診も受け付けております。

不妊症スクリーニング検査

不妊の原因を調べる検査として、当院では「不妊症スクリーニング検査」を行っています。
また、「自分が将来妊娠できるか心配」、「自分の卵巣年齢を知りたい」、「不妊の相談だけしたい」など、不妊や妊娠について少しでも不安があれば、是非お気軽に当院にご相談ください。ブライダルチェックにも対応しております。

主な検査項目

  • 超音波検査
  • ホルモン検査
  • AMH測定
  • 感染症検査
  • 子宮頸部細胞診
  • 子宮卵管造影検査
  • 精液検査
  • 子宮内視鏡検査(※検査場所はフェニックス アート クリニックになります)

不育症検査

「不育症」と診断された方に対して、当院では不育症検査を実施しています。

検査項目

  • 子宮形態検査
  • 内分泌検査
  • 夫婦染色体検査
  • 高リン脂質抗体検査
  • 血栓性素因スクリーニング(凝固因子検査)
  • 絨毛染色体検査

タイミング法

女性の身体は、排卵前後の数日間が最も妊娠しやすい時期とされています。しかし、月経周期だけでは排卵の正確な時期を把握することは難しく、個人差や周期ごとのばらつきもあります。
「タイミング法」とは、医学的に排卵の時期を予測し、その最も妊娠しやすいタイミングに合わせて性交渉を持っていただくことで、妊娠の可能性を高める治療法です。当院では、超音波検査により卵巣内の卵胞の大きさを確認し、排卵の時期を予測します。卵胞が一定の大きさに達すると排卵することが知られており、その成長を観察することで適切な時期を判断し、ご案内します。

受診回数について

タイミング法では、1周期あたり最低1回の受診が必要です。卵胞の成長には個人差があり、同じ方でも周期ごとにばらつきがあるため、排卵の予測精度を高めるために2~3回の受診をお願いする場合もあります。

お薬の使用について

必要に応じて、排卵を促すためにホルモンの注射を行う事があります。また、卵が大きくなりにくい方などは発育を促す薬を使う事があります。
※保険適応の場合は使用できるお薬が限られます。

タイミング法は、不妊治療の中でも身体的・経済的負担が少なく、自然な妊娠に最も近い方法です。

人工受精

人工授精(AIH:配偶者間人工授精)は、パートナーの精子を専用の細いチューブで子宮内に直接注入し、妊娠の成立を助ける治療法です。排卵時期に合わせて精子を届けることで、自然妊娠と同様の経過で受精が起こることを期待します。
タイミング法で妊娠に至らなかった場合や、精液の所見に異常がある場合、子宮頸管に原因がある場合などに、次のステップとして行われます。
排卵の予測は超音波検査で行い、最も妊娠しやすい時期に処置を行います。当日は、パートナーの精液を持参いただき、洗浄・濃縮処理をしたうえで子宮に注入します。処置は短時間で、身体への負担も少ないのが特徴です。

受診回数について

人工授精では、1周期に最低2回以上の受診が必要です。卵胞の育ち方には個人差があるため、排卵のタイミングを正確に捉えるには、数日の受診をお願いすることがあります。

お薬の使用について

排卵を促すホルモン注射や排卵誘発剤を使う場合もあります。卵の発育が不十分な方には発育を助ける薬を使用することもあります。
※保険適応の場合は使用できるお薬が限られます。

人工授精は、身体的負担が比較的少なく、自然妊娠に近い経過をたどる治療法です。

体外受精

体外受精は、「採卵」という処置で卵子を採取し、それを体外で精子と受精させた上で、子宮に戻すという治療法です。
体外受精は幾つかのステップに分かれています。卵子を採取する「採卵」、採取した卵子を受精させて、最適な段階まで育ててから凍結する「培養・胚凍結」、育てた受精卵を溶かしてから子宮に戻す「融解胚移植」があります。
体外受精はフェニックス アート クリニックにて行います。

フェニックス アート クリニック

初めての方に

For first time visitors

現在、日本では6組に1組のカップルが不妊と言われていますが、人に相談しにくいと感じたり、一人で悩んでしまう事も多いと思います。
当院では、そんな不安な気持ちに寄り添い、気軽に受診・相談できるクリニックを目指しています。

不妊治療の流れ

  1. 01

    初診・問診

  2. 02

    不妊スクリーニング検査

  3. 03

    治療方針の相談

  4. 04

    治療開始

一般不妊治療の場合、その後ステップアップを検討します

初診ですること

問診

これまで不妊治療の経験がある方は、それまでの治療経過や検査結果を確認させて頂きます。
今後の不妊治療の進め方の希望等、丁寧にお話を伺います。

検査

不妊の原因を知るために、超音波検査や採血検査など不妊スクリーニング検査を行います。
初診で来られたその日すぐには出来ない検査もあるため、今後の検査日程の調整も行います。
初診で相談だけをご希望の場合には、検査は後日でも大丈夫です。
既に他のクリニックで検査を実施された方は、結果を拝見した上で検査の追加・再検査をお勧めする事があります。

持ち物

  • 健康保険証(またはマイナ保険証)
  • 紹介状(※ご用意がある場合)
  • 血液検査・これまでの治療の検査結果

パートナーとの同伴について

不妊治療を進めていくにあたって、パートナーの協力は不可欠です。
お二人で検査や今後の治療の話を聞く事は、とても大切な事だと思います。

費用

Pricing Information

2022年4月から、不妊治療の保険適応が開始されました。
当院は「不妊治療保険医療機関」に登録しており、当院で行うタイミング療法・人工授精については保険適応で行う事が可能です。

自費診療と保険診療の違いについて

保険診療は、自己負担額が低く抑えられる一方、保険で認められている診療内容に一部制限があります。
例えば、超音波検査の回数に上限があったり、使用できるお薬が一部に限られたり、という事があります。
自費診療は、より柔軟に治療内容を決めることが出来ますが、保険診療と比較すると自己負担額が大きくなる傾向にあります。
当院では、あなたのご希望と背景に合わせて、保険診療と自費診療のメリットとデメリットをお伝えします。

ご負担費用について

不妊治療が保険適応となったことで、一部の患者様の費用面の負担は軽減されましたが、保険の範囲で使用できる薬剤が限られる等のデメリットもあります。

不妊治療と自費診療のメリット・デメリット

不妊治療と自費診療のメリット・デメリットの表

■保険診療の注意点

保険診療から自費診療へ変更を行った場合、再び保険診療を選択する事はできません。

不妊治療の一番の目的は、『妊娠』という目標を達成する事です。
保険診療と自費診療はどちらか一方を選択する必要がありますが、フェニックス メディカル クリニックでは、『妊娠』という目標のためにあなたにとって最適な治療方法を一緒に考えます。

モデルケース別の費用

不妊検査項目の中には、保険が適応される可能性があるものと、自費でしか行えないものがあります。
ここでは、モデルケース別に費用の概算をご覧頂けます。

  • case.01

    不妊検査を希望の方

    • 初診料
      860円
    • 保険適応検査項目
      約7,000円
      [ 内訳 ] 超音波検査、ホルモン検査、子宮頸部細胞診
    • 自費検査項目
      約12,000円
  • case.02

    タイミング法(保険診療)の方

    • 初診料
      860円

      (再診料は380円)

    • 一般不妊治療管理料
      750円

      250点 (3か月に1回)

  • case.03

    人工授精(保険診療)の方

    • 初診料
      860円

      (再診料は380円)

    • 人工授精
      5,460円
  • case.04

    タイミング法(自費診療)の方

    ※黄体機能不全と排卵障害があり、 保険適応外の薬剤を使用した場合

    • 初診料
      860円

      (再診料は380円)

    • 超音波
      3,000円
    • 薬剤費
      約4,500円
      [ 内訳 ] 卵胞刺激薬、黄体ホルモン剤、 排卵誘発剤
  • case.05

    人工授精(自費診療)の方

    ※黄体機能不全と排卵障害があり、 保険適応外の薬剤を使用した場合

    • 初診料
      860円

      (再診料は380円)

    • 人工授精
      20,000円
    • 薬剤費
      約1,200円
      [ 内訳 ] 卵胞刺激薬、黄体ホルモン剤、 排卵誘発剤
  • case.06

    不育症検査をご希望の方

※体外受精(生殖補助医療)の費用詳細をご希望の方はフェニックス アート クリニックのHPをご参照ください。

フェニックス アート クリニック